制度やキャンペーンの内容は変更される場合があります。寄付の前に、総務省のサイトや各ふるさと納税サイトで最新の情報をご確認ください。

ふるさと納税はポイントがもらえなくなったと聞きました。もうやる意味はないのでしょうか?

なくなったのはサイトのポイントだけです。返礼品がもらえるしくみは変わっていませんよ。
- ふるさと納税をまだ始めていない人
- ポイント廃止で迷っている人
- いくらまで寄付できるか知りたい人
- 手続きが面倒そうで止まっている人
2025年10月から、ふるさと納税サイトのポイント付与が禁止されました。お得さがなくなったと感じて、やめた方もいるかもしれません。
けれども、実質2,000円の負担で返礼品を受け取れるしくみは、今も変わっていません。変わったのは、サイト側のポイント還元だけです。
私は保険会社に約7年勤め、AFP(ファイナンシャルプランナー)として家計の相談を受けてきました。この記事では、今のルールでの始め方と注意点をお伝えします。
- ふるさと納税のしくみ
- 2025年10月から変わったこと
- 寄付できる上限額の決め方
- 手続きと子育て世帯の選び方
ふるさと納税のしくみ

まずは制度の基本からです。名前に納税とついていますが、実際は自治体への寄付です。手続きをすると、翌年の税金が寄付した分だけ軽くなります。
自己負担は2,000円だけ
寄付した金額のうち、自己負担は2,000円です。
残りは、所得税の還付と住民税の控除という形で戻ってきます。3万円を寄付すれば、2万8,000円が税金から差し引かれるイメージです。
そのうえで返礼品が届くため、実質2,000円で特産品を受け取れることになります。
上限を超えると自己負担になる
気をつけたいのが、控除される金額に上限があることです。
上限を超えて寄付した分は、税金から差し引かれず、そのまま自己負担になります。上限は年収や家族構成で変わるため、寄付の前に確認が必要です。
金額の目安は、このあとの章でお伝えします。
税金が減るのは翌年
寄付をした年ではなく、翌年の税金が軽くなる点も押さえておきましょう。
住民税は、翌年6月からの分で少しずつ差し引かれます。手続きの方法によっては、所得税の還付として現金が戻ることもあります。
寄付をした時点では家計からお金が出るので、年末のまとめ買いには注意しましょう。
2025年10月から変わったこと

ここが今いちばん誤解されているところです。ポイントがもらえなくなったのは事実ですが、制度そのものがなくなったわけではありません。何が変わって、何が変わっていないのかを整理します。
サイトのポイント付与が禁止に
2025年10月から、ポイントを付けて寄付を募集することが禁止されました。
総務省の指定基準が見直されたためで、今はどのサイトでも独自のポイント還元はありません。サイトを比べてポイント分を上乗せする、という選び方はできなくなりました。
なお、クレジットカード会社が通常つけるポイントは、これまでどおりです。
返礼品のしくみは変わらない
一方で、変わっていないことのほうが多くあります。
- 自己負担2,000円で返礼品を受け取れる
- 返礼品は寄付額の3割までというルール
- ワンストップ特例や確定申告での手続き
寄付の本来の目的である、地域への支援と返礼品はそのままです。
サイト選びの基準が変わった
ポイントで選べなくなったぶん、選ぶ基準は中身に移りました。
ほしい返礼品があるか、探しやすいか、レビューが参考になるかで選ぶ形です。特定のジャンルに強いサイトを使うと、目当ての品を見つけやすくなります。
食品を中心に探すなら、特産品に特化したサイトが便利です。
寄付できる上限額の決め方

ふるさと納税でいちばん大事なのが、上限額の確認です。超えた分は戻ってこないため、ここだけは丁寧に見ておきましょう。目安の表と、正確に調べる方法をお伝えします。
年収と家族構成で変わる
上限額は、年収が高いほど大きく、扶養する家族が多いほど小さくなります。
| 給与収入 | 独身か共働き | 共働きと高校生の子1人 | 夫婦と高校生の子1人 |
|---|---|---|---|
| 300万円 | 28,000円 | 19,000円 | 11,000円 |
| 400万円 | 42,000円 | 33,000円 | 25,000円 |
| 500万円 | 61,000円 | 49,000円 | 40,000円 |
| 600万円 | 77,000円 | 69,000円 | 60,000円 |
| 700万円 | 108,000円 | 86,000円 | 78,000円 |
中学生以下の子どもは扶養控除の対象外なので、この表では人数に含めません。
シミュレーションで確かめる
表はあくまで目安なので、最後はシミュレーションで確認しましょう。
各サイトに計算のページがあり、源泉徴収票の金額を入れるだけで出てきます。住宅ローン控除や医療費控除がある年は、上限が下がります。
心配な方は、目安より少なめの金額にしておくと安心です。
生命保険料控除がある場合
ほかの控除を受けていると、上限額は少し下がります。
生命保険料控除や個人年金の控除も同じです。控除が増えるほど課税される所得が減り、そのぶん上限も小さくなります。
生命保険料控除のしくみは、生命保険料控除が6万円に|子育て世帯の対象条件で解説しています。
手続きは2つから選ぶ

寄付をしたら、税金を安くするための手続きが必要です。方法は2つあり、条件によって選びます。どちらも難しくありませんが、期限だけは守りましょう。
ワンストップ特例は5自治体まで
確定申告をしない会社員の方は、ワンストップ特例が使えます。
寄付先が1年間で5自治体以内なら対象です。同じ自治体に何回寄付しても1つと数えるので、回数は気にしなくて大丈夫です。
申請書と本人確認書類を、寄付した自治体に送れば手続きは完了します。
期限は翌年1月10日必着
ワンストップ特例には、はっきりした期限があります。
翌年1月10日に自治体へ必着で、消印ではありません。年末に寄付した場合は、書類の到着が間に合うかを考えて行動しましょう。
最近は、マイナンバーカードを使ったオンライン申請に対応する自治体も増えています。
確定申告が必要な場合
次のような方は、確定申告で手続きをしましょう。
- 寄付先が6自治体以上になった
- 医療費控除を受ける年
- 自営業やフリーランスの方
ワンストップ特例を申請したあとに確定申告をすると、特例は無効になります。その場合は、寄付分も申告書に入れるのを忘れないでください。
子育て世帯の返礼品の選び方

せっかく寄付するなら、家計の助けになる返礼品を選びたいところです。子育て中の家庭が使いやすい選び方を3つお伝えします。
よく使う食品を選ぶ
いちばん堅いのは、ふだん買っている食品です。
米や肉、冷凍のおかずなどは、届いた分だけ食費が浮きます。実質2,000円の負担で食費が下がるのが、家計には一番効きます。
冷凍庫の空きを確認してから申し込むと、受け取りで困りません。
定期便で分けて受け取る
一度に大量に届くのが不安なら、定期便という方法もあります。
毎月や隔月で少しずつ届くので、保管の場所に困りません。お米のように、毎月使うものと相性がよい仕組みです。
受け取りの手間はかかるので、置き配に対応しているかも見ておきましょう。
特産品に強いサイトを使う
ポイントで選べなくなった今は、品ぞろえで選ぶ時代です。
ブランド和牛やカニ、果物といった特産品を探すなら、そのジャンルに強いサイトが見つけやすくなります。ふるさと本舗もそのひとつで、全国の食品に特化しています。
家計の見直し全体は、保険は何から考える?初心者が最初に読む基本ガイドもあわせてどうぞ。
ふるさと納税のよくある質問

はじめる前によく聞かれることをまとめました。気になるところを確認してみてください。
今からでも間に合うか
その年の寄付として扱われるのは、12月31日までに決済が完了した分です。年末は届くまでに時間がかかるので、11月ごろから動くと余裕を持てます。
専業主婦でもできるか
収入がなく税金を払っていない方は、控除される分がないため向きません。寄付は働いて税金を納めている方の名義で行いましょう。
名義を間違えたらどうなるか
控除を受けられるのは、寄付をした本人だけです。クレジットカードの名義も、寄付する人と同じものを使いましょう。
控除されたか確認できるか
翌年6月ごろに届く住民税決定通知書で確認できます。寄付額から2,000円を引いた金額が、控除されているかを見てみましょう。
教育費の準備にも使えるか
ふるさと納税は貯蓄ではないので、教育費の準備は別に考えましょう。方法の比較は学資保険 vs NISA徹底比較にまとめています。
まとめ

ポイントはなくなりましたが、制度そのものの価値は変わりません。要点をまとめます。
- 自己負担2,000円のしくみは変わらない
- 2025年10月からサイトのポイントは廃止
- 上限額は年収と家族構成で決まる
- ほかの控除がある年は上限が下がる
- ワンストップ特例は5自治体まで
- 申請は翌年1月10日必着
まずは自分の上限額を調べて、よく使う食品から選んでみてください。返礼品が届くと、家計にも気持ちにも余裕が生まれます。

