保険料の平均はいくら?世帯・年代別データで自分が払いすぎか判断する方法

保険料の平均はいくら? 保険について
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※データ出典:生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査<速報版>」

「毎月の保険料、なんとなく高い気がする」

でも、高いかどうかを判断する基準がないと、モヤモヤしたまま払い続けることになりますよね。

この記事では、公的な調査データをもとに、次のことを整理します。

  • 世帯あたりの保険料の平均額(最新データ)
  • 年代別・家族構成別の平均額
  • 「平均より高い=払いすぎ」ではない理由
  • 自分が払いすぎかどうかを判断する3つのものさし

先に結論をお伝えすると、平均額は目安にはなりますが、それだけで「払いすぎ」とは判断できません。この記事では、平均額を紹介したうえで、もっと実用的な判断基準もお伝えします。


世帯の保険料の平均は年間35.3万円(月額約2.9万円)

まず全体像から。

生命保険文化センターの調査によると、生命保険加入世帯における生命保険(個人年金保険を含む)の年間払込保険料は、35.3万円となっています。月額に直すと、およそ2.9万円です。

前回調査より減っています

注目したいのは、この数字が下がっている点です。

前回調査(2021年度)は37.1万円でしたので、1.8万円減少しました。時系列で見ると、次のように推移しています。

調査年度年間払込保険料(全生保)
2012年41.6万円
2015年38.5万円
2018年38.2万円
2021年37.1万円
2024年35.3万円

12年間で6万円以上減っています。保険料を抑える方向に、世の中全体が動いていると言えそうです。

この金額に含まれるもの

ここで大事な注意点があります。この35.3万円には、死亡保険や医療保険だけでなく、個人年金保険などの貯蓄性のある商品も含まれています

つまり「万一への備え」だけの金額ではありません。老後資金の積み立てをしている世帯は、その分だけ金額が大きくなります。

自分の保険料と比べるときは、この点を意識してください。


年代別の平均保険料

世帯主の年齢によって、平均額はかなり変わります。

世帯主の年齢年間払込保険料月額の目安
29歳以下32.2万円約2.7万円
30〜34歳29.8万円約2.5万円
35〜39歳31.2万円約2.6万円
40〜44歳37.4万円約3.1万円
45〜49歳36.8万円約3.1万円
50〜54歳38.2万円約3.2万円
55〜59歳40.7万円約3.4万円
60〜64歳34.3万円約2.9万円
65〜69歳35.4万円約3.0万円
70〜74歳34.5万円約2.9万円
75〜79歳30.8万円約2.6万円

(出典:同調査。金額は全生保ベース)

ピークは55〜59歳

最も保険料が高いのは世帯主が55〜59歳の世帯で、平均40.7万円となっています。

この年代は、子どもの教育費がかかり、同時に老後資金の準備も本格化する時期です。医療や介護への意識も高まるため、保障が積み上がりやすいと考えられます。

30代前半が最も低い

一方、30〜34歳が29.8万円で最も低くなっています

意外に思われるかもしれませんが、この年代はまだ子どもが小さいか、いない世帯も多く、保障を大きくする前の段階にあります。

年代別データの読み方の注意

「自分の年代の平均と比べて高い/低い」と一喜一憂する前に、知っておいてほしいことがあります。

平均値は、極端に高い人がいると引き上げられます。たとえば一時払いで大きな保険に入っている世帯があると、全体の平均が押し上げられるのです。

そこで参考になるのが、次の分布データです。


実は「12万〜24万円」の層が最も多い

平均は35.3万円ですが、金額の分布を見ると景色が変わります。

生命保険文化センターによると、金額の分布では「12万円から24万円未満」が19.3%と最も多く、次いで「12万円未満」(17.8%)、「24万円から36万円未満」(15.7%)、「36万円から48万円未満」(9.9%)の順となっています。

整理するとこうなります。

年間払込保険料割合
12万円未満(月1万円未満)17.8%
12〜24万円未満(月1〜2万円)19.3%
24〜36万円未満(月2〜3万円)15.7%
36〜48万円未満(月3〜4万円)9.9%

つまり、約37%の世帯は年間24万円未満(月2万円未満)で収まっています

平均の35.3万円より、実際にはもっと少ない金額で済ませている世帯のほうが多い、ということです。

「平均より低いから保障が足りないのかも」と不安になる必要はありません。むしろ平均は、一部の高額な契約に引っ張られた数字だと理解しておくほうが健全です。


年収に対する割合という考え方

金額そのものより、実は使いやすいものさしがあります。年収に対する割合です。

同調査によると、年間払込保険料が世帯年収に占める割合は、全生保で6.0%となっています。

こちらも下がってきています。

調査年度年収に占める割合
2012年8.0%
2015年7.4%
2018年7.2%
2021年6.7%
2024年6.0%

年収別に計算するとこうなります

6%を目安にすると、年収別の保険料はこうなります。

世帯年収6%の金額(年間)月額
300万円18万円1.5万円
400万円24万円2.0万円
500万円30万円2.5万円
600万円36万円3.0万円
700万円42万円3.5万円
800万円48万円4.0万円

この表と自分の保険料を比べてみてください。

年収400万円で月4万円払っているなら、割合は12%になります。これは平均の2倍です。この場合は、一度中身を確認したほうがいいかもしれません。

ただし、貯蓄性の高い保険(学資保険、個人年金保険など)に入っている場合は、その分は「支出」というより「積み立て」の性格が強くなります。単純に高すぎるとは言い切れません。


「払いすぎ」を判断する3つのものさし

ここからが本題です。平均額はあくまで参考値。実際に払いすぎかどうかは、次の3つで判断してください。

ものさし① 保障の内容を説明できるか

一番大事なのはこれです。

自分が入っている保険について、次の質問に答えられますか。

  • 死亡したとき、いくら受け取れますか
  • 入院したとき、1日いくら出ますか
  • その保険料は、いつまで払い続けますか
  • 満期や解約返戻金はありますか

答えられない項目があるなら、金額の大小以前の問題です。 内容を把握していない保険は、必要かどうかの判断ができません。

実際、生命保険に関する知識について「詳しくない」と答えた人は54.6%と半数以上を占めています。分からないのは、あなただけではありません。

ものさし② 公的保障との重複がないか

日本の公的保障は、多くの人が思っているより手厚くできています。

たとえば健康保険の高額療養費制度により、医療費の自己負担には月ごとの上限があります。年収によりますが、一般的な所得層なら月8〜9万円程度が上限です(入院時の食事代や差額ベッド代は対象外)。

つまり、「入院したら数百万円かかる」という前提で医療保険を厚くしている場合、その前提自体が実態とずれている可能性があります

また、会社員なら遺族厚生年金や傷病手当金もあります。これらを計算に入れずに死亡保障を決めていると、必要以上に大きな保険に入っていることがあります。

ものさし③ ライフステージと合っているか

保険は「入ったとき」の状況に合わせて設計されています。その後、状況が変わっていませんか。

こんな変化があったら見直しのサイン
子どもが独立した大きな死亡保障が不要になっている可能性
住宅ローンを組んだ団信でカバーされる分、生命保険を減らせる可能性
共働きになった遺族の生活費の前提が変わっている
転職・独立した公的保障の内容が変わっている
10年以上見直していない保険商品自体が古い可能性

特に「10年以上そのまま」という方は要注意です。 医療保険は入院日数の考え方が変わってきており、古い商品は現在の医療実態と合わないことがあります。


判断がつかないときの選択肢

ここまで読んで、「やっぱり自分では判断できない」と感じた方も多いと思います。

それが普通です。保険は商品数が多く、公的保障との組み合わせも複雑で、素人が完全に判断するのは現実的ではありません。

自分で調べる場合

  • 保険証券を並べて、保障内容を書き出す
  • 生命保険文化センターのサイトで公的保障を確認する
  • 各社のシミュレーションツールを使う

時間はかかりますが、費用はかかりません。知識をつけたい方にはおすすめです。

プロに見てもらう場合

無料のFP相談サービスを使えば、証券を持っていくだけで現状を整理してもらえます。

「相談したら保険を売られるのでは」と心配になるかもしれませんが、相談したうえで加入しないという選択も可能です

FP無料相談サービスについては、こちらの記事で仕組みや評判、デメリットまで詳しくまとめています。

[保険マンモスの評判・口コミは?無料相談の流れとデメリットを調べてまとめました]


まとめ

この記事の要点です。

  • 世帯の年間保険料の平均は35.3万円(月約2.9万円)。ただし個人年金など貯蓄性商品を含む
  • 年代別のピークは55〜59歳の40.7万円
  • 分布で見ると、約37%の世帯は年間24万円未満で収まっている
  • 年収に対する割合の平均は6.0%。これが実用的なものさし
  • 「平均より高い=払いすぎ」ではない。判断は内容の把握・公的保障との重複・ライフステージとの整合性の3点で

保険料が高いかどうかを金額だけで判断するのは、実はあまり意味がありません。大事なのは、払っている金額に対して納得できる理由があるかどうかです。

理由が説明できないなら、金額が平均以下でも見直す価値があります。逆に、理由が明確なら平均より高くても問題ありません。

まずは保険証券を引っ張り出して、何にいくら払っているかを書き出すところから始めてみてください。

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