保険は、一度入ったら終わりではありません。
入ったあとの人生の変化に合わせて調整していくものです。ところが、多くの人が加入したときのまま何年も放置しています。
「見直したほうがいいのは分かるけど、いつやればいいの?」
この記事では、その「いつ」に答えます。
- 保険を見直すべき具体的なタイミング
- タイミングごとに何を確認すればいいか
- 見直すときの重大な注意点(知らないと損します)
先に大事なことをお伝えします。見直しのタイミングは「何年ごと」ではなく、人生の節目が来たときです。あなたに当てはまる節目があるか、チェックしながら読んでみてください。
保険の見直しは「年数」ではなく「ライフイベント」で考える
まず基本の考え方から。
「保険は◯年ごとに見直しましょう」とよく言われますが、これはあまり正確ではありません。
正しくは、家族構成・収入・支出が変化したときが見直しどきです。保険見直しのベストタイミングは、家族構成・収入・支出が変化するライフイベントの直後とされています。
なぜなら、保険で必要な保障額は、そのときの生活状況で決まるからです。独身のときと、子どもが3人いるときとでは、必要な保障がまったく違いますよね。
具体的には、次の節目が見直しのタイミングです。
- 結婚した
- 子どもが生まれた
- 住宅を購入した
- 子どもが独立した
- 転職・退職した
- しばらく(10年以上)見直していない
順番に、何を確認すればいいか見ていきましょう。

【結婚】保障を「自分のため」から「家族のため」へ
結婚すると、守るべき相手ができます。
結婚すると配偶者の生活を支える責任が生まれます。配偶者が専業主婦(夫)の場合は、住居費や当面の生活費、配偶者が仕事に復帰するまでの期間を考慮して必要な保障額を計算する必要があります。
確認すること
- 自分に万一のことがあったとき、配偶者の生活費は足りるか
- 共働きか、片働きかで必要な保障は変わる
- 独身時代の保険が「自分向け」のままになっていないか
共働きなら、お互いに一定の収入があるため、死亡保障はそれほど大きくなくても済むことが多いです。一方、片働きの場合は、残された配偶者の生活を支える保障が必要になります。
【出産】必要な保障が一番大きくなる時期
子どもが生まれると、保障の必要額は一気に増えます。
子どもが誕生すると必要となる保障はより大きくなります。子どもの人数や年齢によって必要となる保障額は変動するため、第2子・第3子が生まれたときも見直すことが大切です。
理由はシンプルで、教育費という大きな支出が加わるからです。子ども一人を育てるのにかかる費用は、進路にもよりますが決して小さくありません。
確認すること
- 万一のとき、子どもが独立するまでの生活費と教育費をまかなえるか
- 学資保険が必要かどうか
- 子どもが増えるたびに保障を見直しているか
出産は、多くの人が「保険についてちゃんと考えよう」と思う最初のきっかけです。逆に言えば、ここで一度きちんと設計しておくと、その後がとても楽になります。
【住宅購入】むしろ保険料を減らせるチャンス
これは意外に思う方が多いのですが、住宅購入は保険料を下げられるタイミングです。
住宅ローンを組むとき、多くの人が団体信用生命保険(団信)に加入します。
住宅を購入すると多くの人が団信に加入します。団信が生命保険代わりとなるため、保障額を調整することで保険料を調整できます。
団信とは、ローン契約者が亡くなったとき、住宅ローンの残債がゼロになる保険です。つまり、遺された家族は住居費の心配がなくなります。
その分、それまで入っていた生命保険の「住居費ぶんの保障」は重複するので、減らせる可能性があるのです。
ただし、注意が必要です
ここで一律に保障を減らすのは危険です。
団信は住宅ローン残高を保障するもので、遺族の生活費や教育費、固定資産税、修繕費まで補うとは限りません。団信で補われる部分と、民間保険で残す部分を分けて必要保障額を確認してください。
団信が消してくれるのは「ローン残債」だけです。生活費や教育費は別途必要なので、そこまで削ってしまわないよう気をつけましょう。
団信の特約もチェック
最近は、がんや脳卒中など8大疾病などの保障を特約で付けられる団信も増えています。既存のがん保険や医療保険と重複していれば見直しの余地があります。
団信にがん特約を付けたなら、別で入っているがん保険が二重になっているかもしれません。ここも確認ポイントです。
【子どもの独立】保障を減らして、老後へ振り向ける
子どもが独立すると、大きな死亡保障は不要になっていきます。
子どもが独立すると教育費や生活費の必要性が薄れ、死亡保障を削減できます。これにより生じた家計の余裕は、老後資金の準備や医療・介護などの保障の充実にあてることができます。
この時期の見直しは、削減効果が大きいのが特徴です。教育費のために積んでいた保障を外せるためです。
確認すること
- 教育費のための死亡保障が、まだ残っていないか
- 浮いた分を、医療・介護・老後資金に振り向けられないか
ただし、年齢だけで保障を減らさず、保障目的が終了したかで判断してください。配偶者の生活費や、残った債務がある場合は、一定の保障を残す必要があります。
【10年以上見直していない】商品が古くなっている可能性
最後に、特定のイベントがなくても見直すべきケースです。
10年以上、保険をそのままにしているなら、一度中身を確認してください。
保険商品は世の中の動向や医療技術の進歩に合わせて進化しているため、古い保険は現在の医療実態と合わないことがあります。
たとえば医療保険は、昔は「入院日数が長い」前提で作られていました。しかし今は入院期間が短くなる傾向があり、古い商品だと保障の設計が現在と噛み合わないことがあります。
10年前に算出した保障額のままなら、ほぼ確実に今の状況とはズレているはずです。
見直すときの重大な注意点:解約は「新契約の成立後」に
ここは、知らないと本当に損をするポイントなので、必ず覚えてください。
今の保険を解約してから、新しい保険に入るのは絶対にやめてください。
解約後に健康状態が悪化していると新規加入できないリスクがあります。必ず「新規契約の成立確認後」に旧保険を解約してください。
なぜ順番が大事なのか
新しい保険に入るときは、健康状態の告知が必要です。もし先に古い保険を解約してしまい、その後の健康診断などで問題が見つかると、新しい保険に入れなくなる可能性があるのです。
そうなると、古い保険は解約済み、新しい保険にも入れない、という無保険状態になりかねません。
正しい順番
- 新しい保険を申し込む
- 審査が通り、契約が成立する(保障が開始される)
- それを確認してから、古い保険を解約する
新旧の保険が重複する期間(1〜2ヶ月)の保険料は、安心料として割り切るのが賢い考え方です。数千円の重複を惜しんで、無保険リスクを負うのは割に合いません。
まとめ:あなたに当てはまる節目はありましたか?
見直しのタイミングを振り返ります。
| タイミング | 見直しの方向性 |
|---|---|
| 結婚 | 配偶者のための保障を検討 |
| 出産 | 保障を手厚く。子が増えるたびに再確認 |
| 住宅購入 | 団信と重複する分を減らせる(減らしすぎ注意) |
| 子の独立 | 死亡保障を減らし、医療・老後へ振り向け |
| 転職・退職 | 公的保障の変化を確認 |
| 10年以上放置 | 商品が古い可能性。中身を確認 |
一つでも当てはまったなら、今が見直しどきかもしれません。
とはいえ、「必要な保障額を自分で計算する」のは、正直かなり難しい作業です。公的保障との兼ね合いもあり、素人が完璧にやろうとすると挫折しがちです。
そういうときは、無料でプロに相談するという方法があります。証券を持っていけば、今の保障が過不足ないかを整理してもらえます。もちろん、相談した結果「今のままで大丈夫」ということもあります。
無料相談サービスの仕組みや評判、正直なデメリットについては、こちらの記事で詳しくまとめています。

