保険金や給付金をスムーズに請求するために大切なのは、まず保険会社に必要書類を確認すること、そして病院でもらった書類をきちんと保管しておくことです。
最近は、診断書がなくても診療明細書・領収書・退院証明書のコピーで請求できるケースも増えています。一方で、診断書が必要な場合は作成費用がかかるため、請求額によっては診断書代の方が高くなってしまうこともあります。そんなときは、診断書を病院へ依頼する前に保険会社へ相談してみましょう。場合によっては、医療機関が発行の書類で、そのまま審査してもらえることもあります。
入院や手術、通院の後、慌てないためにも、請求方法や必要書類は早めに確認しておくことが大切です。今回は、保険請求に必要な書類や診断書が必要な場合の注意点、通院保障がある場合に確認したいポイントをわかりやすくまとめます。
保険金・給付金の請求は、最初に保険会社へ確認するのが基本
保険請求でいちばん大切なのは、自己判断で進めないことです。
保険金や給付金の請求に必要な書類は、保険会社や契約内容によって違います。たとえば、10日以内の入院なのか、30日以内の入院なのか、手術があったかどうかによって変わることがあります。
一般的に必要になることがある書類は、次のようなものです。
- 診療明細書
- 領収書
- 退院証明書のコピー
- 保険会社所定の請求書
- 診断書
以前は診断書が必要になるケースが多い印象でしたが、最近では簡易請求に対応している保険会社も増えています。だからこそ、まずは加入している保険会社に確認することが重要です。
診療明細書・領収書・退院証明書は必ず保管しておこう
保険請求をスムーズに進めるために、病院でもらった書類は捨てずに保管しておきましょう。
特に大切なのは、次の3つです。
診療明細書
どのような診療や処置を受けたかを確認するための書類です。
領収書
入院期間や医療費を支払ったことを証明するために必要になることがあります。
退院証明書のコピー
入院日数や退院日を確認するために提出を求められることがあります。
これらの書類があれば、診断書なしで保険金請求ができる場合もあります。再発行に時間や手数料がかかることもあるため、退院後や通院後もすぐに処分せず、まとめて保管しておくと安心です。
保険請求の方法は郵送だけでなくオンライン対応も増えている
請求方法は、以前よりかなり便利になっています。
これまでは、保険会社に連絡して請求書類を取り寄せ、郵送で返送する方法が一般的でした。しかし最近では、次のような方法に対応している保険会社も増えています。
- メールで請求フォームが届く
- アプリやマイページから手続きできる
- 必要書類をスマートフォンで撮影してアップロードできる
- WEB上で手続きが完結する
そのため、入院や手術が決まった時点、または退院後できるだけ早めに、どの方法で請求できるのかを確認しておくと安心です。
診断書が必要な場合は、費用が自己負担になることが多い
診断書が必要かどうかは、請求内容によって異なります。
もし診断書の提出が必要な場合、作成費用は基本的に自己負担です。病院によって差はありますが、5,000円前後かかることもあり、決して安い金額ではありません。
請求額より診断書代の方が高くなりそうなら、先に保険会社へ相談しよう
少額の給付金請求では、請求できる金額よりも診断書代の方が高くなってしまいそうなケースもあります。
そんなときは、診断書を依頼する前に、必ず保険会社へ相談してみましょう。場合によっては、診療明細書・領収書・退院証明書・手術証明書など、医療機関が発行した書類で内容確認をしてもらい、そのまま審査してもらえることがあります。
先に診断書を依頼してしまうと、請求しても手元に残るお金が少なくなってしまうこともあります。無駄な出費を防ぐためにも、まず確認することをおすすめします。
複数の保険会社に加入しているなら、診断書のコピーが使えるか確認しよう
医療保険やがん保険など、複数の保険会社に加入している場合は、保険会社ごとに診断書を取ると費用が重なってしまいます。
そこで確認しておきたいのが、他社提出用の診断書のコピーで対応できるかどうかです。保険会社によっては、原本ではなくコピーでも受け付けてもらえる場合があります。
診断書を病院へ依頼する前に、次の点を確認しておきましょう。
- 他社の診断書コピーで請求できるか
- 原本返却に対応してもらえるか
- 保険会社所定の診断書でなければならないか
少し確認するだけで、診断書の取得枚数を減らせることもあります。
通院保障がある場合は、通院給付金の請求条件も早めに確認しよう
通院保障が付いている保険では、入院や手術だけでなく通院給付金の請求条件も確認しておきたいところです。
特にがん保険では、通院給付金の請求にも診断書が必要になることがあります。入院給付金だけを先に請求してしまうと、後から通院分を追加請求する際に、改めて診断書が必要になる場合もあります。
そのため、次の点を早めに確認しておくと安心です。
- 通院給付金の請求に診断書が必要か
- 入院・手術・通院をまとめて請求できるか
- どのタイミングで請求するのが効率的か
都度請求すると手間も費用も増えやすいため、まとめて請求した方がよいかどうかを保険会社に確認しておくのがおすすめです。
診断書には種類があるので、請求内容に合ったものを使おう
診断書はどれも同じではありません。
たとえば、通院欄がある診断書と、通院欄がない診断書があります。入院・手術・通院をまとめて請求したい場合は、必要事項を一度に記載できる診断書でなければ、あとから再提出が必要になることもあります。
そのため、診断書を依頼する前に、次の点を確認しておきましょう。
- どの診断書を使えばよいか
- 通院欄付きの診断書が必要か
- まとめて請求する場合に合った書式か
最初に正しい診断書を用意できれば、請求手続きもスムーズです。
入院や手術が決まったら、できるだけ早く保険会社へ連絡しよう
保険請求は、早めの確認が安心につながります。
連絡するタイミングとしては、次のようなときがおすすめです。
- 入院や手術が決まったとき
- 退院したあと
- 通院が始まったとき
- 診断書を病院へ依頼する前
早めに保険会社へ連絡しておけば、必要書類の確認ができるだけでなく、不要な診断書の取得や請求漏れも防ぎやすくなります。
まとめ|保険請求は「書類の保管」と「事前確認」がポイント
保険金や給付金の請求をスムーズに進めるためには、必要書類を事前に確認することと、病院でもらった書類をきちんと保管しておくことが大切です。
特に、診療明細書・領収書・退院証明書は重要な書類です。診断書が必要ない場合もあるため、必ず残しておきましょう。
また、診断書が必要な場合でも、請求額より診断書代の方が高くなりそうなら、先に保険会社へ相談することが大切です。場合によっては、医療機関が発行した書類で内容確認をしてもらい、そのまま審査してもらえることもあります。
複数の保険会社に加入している場合は、診断書コピーの利用可否を確認し、通院保障がある場合は入院・手術・通院をまとめて請求できるかも確認しておくと安心です。
入院や手術が決まったとき、または治療が終わったときは、まず保険会社に連絡して必要書類と請求方法を確認しておきましょう。
