先日、こんなご相談をいただきました。
「2社の保険会社に加入していて、どちらにも請求したいのですが、両方から診断書が必要と言われました。診断書を2枚取ると、費用も2枚分かかってしまいます。1枚だけ取って、もう1社にはコピーで代用できないのでしょうか?」
診断書の発行費用は、病院によって異なりますが、1通あたり5,000円〜10,000円程度かかることが多く、2枚となると決して小さくない出費です。「コピーで済ませたい」というお気持ち、とてもよくわかります。
結論:2枚取る前に、まず保険会社へ相談しましょう
実は、他社の診断書をすでに取得している場合、保険会社に相談すると
「一旦拝見します。確認事項があればご連絡します。」
と言われることが多いのです。つまり、他社用の診断書のコピーを提出すれば、その内容で審査してもらえる可能性があります。内容に不足がなければ、そのまま支払いまで進むケースもあります。
そのため、最初から2枚取るのではなく、先に保険会社へ「他社の診断書のコピーで対応できますか?」と確認するのがよいでしょう。
コピーで対応できないことが多いケース
一方で、保険の種類や請求内容によっては、他社のコピーでは対応が難しい場合もあります。
| 保険・請求の種類 | コピー対応 | 理由 |
|---|---|---|
| 医療保険(入院・手術) | 対応してもらえることが多い | 入院日数や手術名など、基本情報で審査できるため |
| がん保険 | 難しいことが多い | がんの診断確定日、病理検査の結果、治療の詳細な経緯が必要なため |
| 三大疾病保険(がん・急性心筋梗塞・脳卒中) | 難しいことが多い | 発症日や治療内容に加え、「所定の状態が60日以上続いたか」など各社の支払条件に沿った記載が必要なため |
| 障害保険(障害状態の請求) | 難しいことが多い | 障害の部位・程度・症状固定日など、詳しい障害状態の記載が必要なため |
| 保険料払込免除の請求 | 難しいことが多い | 免除の条件となる「所定の状態」に該当するかを判断できる詳細な記載が必要なため |
なぜ詳細な記載が必要なのでしょうか?
がん保険では「いつ、どのような検査でがんと確定したか」といった詳細な経緯が求められます。
三大疾病保険では、急性心筋梗塞や脳卒中の場合、「初診日」「発症からの経過」「労働の制限や後遺症が所定の期間続いたか」など、各社が定める支払条件を確認できる記載が必要です。この条件は保険会社ごとに異なるため、他社様式の診断書では情報が足りないことが多いのです。
保険料払込免除も同様です。「以後の保険料を払わなくてよい」という大きな取り扱いになるため、所定の身体状態や就労不能状態に該当するかを、各社所定の様式で細かく確認する必要があります。
このような場合は、結果的にその保険会社所定の診断書を取得することになりますが、それでも先に相談しておけば、無駄に2枚取ってしまう失敗は防げます。
まとめ
- 診断書が2社で必要と言われても、すぐに2枚取らないのがおすすめです。
- どちらか一方の診断書のみの取得で済む場合があります。特に他社診断書を取得済みの場合、「一旦他社の診断書で拝見します。」と対応してもらえることが多いです。
- がん保険・三大疾病保険・障害保険・保険料払込免除など、詳細な記載や各社の支払条件の確認が必要なものは、他社の診断書での対応が難しい傾向があります。
- 迷ったら、まず保険会社のコールセンターに相談してみましょう。
診断書代は自己負担になることがほとんどです。少しの確認で数千円〜1万円の節約につながる可能性がありますので、請求の際はぜひ思い出してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
