離婚まで1年:離婚決めました!
【離婚を決意した日】貯金50万、夫に全て持ち去られた私が最初にしたこと
夫が家を出て行った夜。
ほとんど眠れませんでした。
でも不思議と、涙は出ませんでした。怒りや悲しみよりも、心の奥深くで何かが「カチリ」と音を立てて固まっていくような、そんな静かな感覚。
朝。静まり返ったリビングで、私ははっきりと「離婚」を決意していました。
突きつけられた現実。手元に残されたのは…
しかし、感傷に浸っている時間はありませんでした。
まず確認しなければいけないこと。それは、「お金」です。
家の駐車場に、いつもあったはずの車がない。
棚に置いてあった、夫名義の給与振込口座の通帳もない。
おそらく現金化できるようなものは、すべて彼が持っていってしまった後でした。
私の手元に残されたのは、もしもの時のために、食費を切り詰めてこっそり貯めていた、私の個人口座にある約50万円だけ。
背筋が凍る、とはこのことでした。
これから2人の子どもを抱えて、どうやって生きていけばいいのか。
子どもを不安にさせるわけにはいかない・・。取り敢えず、収入源を確保しなければと思いました。
人の優しさと、自分の決断
徒歩と電車を乗り継いで、いつものパート先へ。
私は、上司である社員の方に、正直に事情を話し、辞めたいと伝えました。これから本格的に仕事を探し、生活を立て直さなければいけない、と。
すると、彼女は驚くような言葉をかけてくれました。
「大変だったね…。実は私も昔、夫が出ていったことがあるの。離婚はしなかったけど、気持ちはすごく分かる。」
そう言って、目に涙を浮かべてくれたのです。
そして、「もし良かったら、パートじゃなくて正社員にならない?私が推薦してあげるから。ただ、お給料はそんなに高くないから、3人生活するのは大変かもしれない。でも、パートよりはいいと思うから。」と。
…嬉しかった。
予期せぬ言葉に、張り詰めていた糸が切れそうで、涙がこぼれそうになるのを必死でこらえました。世の中、まだ捨てたもんじゃない。私のことを見てくれている人がいたんだ、と。
求人サイトとの格闘
子ども2人を育てていくには、もっと安定した、もっと高い収入が必要です。
その日、パートが終わった後、求人サイトを検索し、今の自分が行ける中で少しでも給料が高い仕事の面接に、片っ端から申し込みました。
翌日から、私はパートの合間を縫って、面接に行く日々。
そして、その中の一社から、採用の連絡をいただくことができたのです。
電話口で「採用です」と聞いた時、本当にホッとしました。
やっと、自分の足で立つための、本当の第一歩を踏み出せた瞬間でした。
ちなみに、その時採用していただいた会社で、私は今も働かせていただいています。
あの日の決断と行動が、今の私と子どもたちの生活を支えてくれているのです。
絶望の淵に立たされた時、人との繋がりや、いかに自分が周りの人に支えてもらって生きているのか実感できました。
夫が出ていったあの朝は、私の新しい人生が始まった、記念すべき日になりました。
【次回予告】
収入の目処は立ち、ホッとしましたが、離婚に向けて課題は山積みです。そして、家出した夫と話し合いが始まります。
