離婚に至るまでの経緯③ ~夫に連絡を取るまで~

体験談
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弁護士費用33万+成功報酬。震える手でサインした契約書

前回、夫が一方的に私と子どもを責め、家を出ていきました。
あの夜から、私の本当の戦いが始まりました。


沈黙の3日間。そして、小さな光

夫が出ていってから、3日が経ちました。

夫からの連絡は、一切なし。
「どこにいるの?」と送ったLINEは、既読にすらなりません。

そんな中、私にとって大きな転機が訪れます。
家出から4日目、面接を受けていた会社から「採用」の連絡をもらったのです。

来月からの収入の目処が立った。
これで、子どもたちを食べさせていける。


私は夫に「今後のことについて話し合いたい。」と、改めてLINEを送りました。

しかし、返信はありませんでした。


「誰でもいいから助けてほしい」藁にもすがる思いでかけた電話

完全に無視されている。

私は、今後どうやって話し合いを進めればいいかわからなくてなってしまいました。下手に動いて離婚が出来なくなったり、こちらが不利になったら困ると考え、スマホで「離婚相談 無料」と検索しました。
一番上に出てきた電話番号に、祈るような気持ちで電話をかけました。

電話に出た方に事情を話すと、まずこう言われました。

「まずは、すぐに市役所へ行って、『離婚届不受理申出』を提出してください。そうすれば、旦那さんが勝手に離婚届を出すことはできなくなります。」

え…?と思いました。
「離婚したい」のに、「離婚届を出させないようにする」って、どういうこと?

頭の中がハテナでいっぱいになった私に、電話口の方は丁寧に説明してくれました。
実は、勢いで家を出た相手が、養育費や財産分与などの話し合いを一切せずに、勝手に離婚届を提出してしまうケースがあるそうなのです。
一度受理されてしまえば、離婚は成立。その後で「やっぱり養育費を…」と交渉しようとしても、非常に困難になるのだとか。

なるほど…。
これは、離婚をしないための手続きじゃない。
不利な条件で、勝手に離婚を成立させられないための「防御策」なんだ。

具体的な対処法を教えてもらえたことで、少しだけ冷静になれたのを覚えています。

そして、電話口の方はこう続けました。
「一度、弁護士に相談した方がいい。相談は無料なので、これから言う事務所に行ってみてください。」


【皆さんに伝えたい後悔ポイント】

今思えば、この時が大きな分岐点でした。
当時の私は「誰でもいいから助けてほしい。」という一心で、紹介されるがまま、その弁護士事務所に相談に行ってしまいました。

でも、本来なら、市の相談センターや法テラスなど、公的な機関に先に相談すべきだったのです。

紹介されたのはCMも流しているような大手の事務所でした。が、もっと選択肢を複数確認した上で相談ができていれば、もう少し調停の時間、費用面を少なく出来たと思います。
焦りから視野が狭くなっていたことを、後になって後悔しました。

もし、あなたが同じ状況なら、まずは公的な窓口に相談することも検討してみてくださいね。


震える手でサインした「総額」が見えない契約書

数日後、私は紹介された弁護士事務所のドアを叩きました。

事情を説明すると、弁護士の先生はきっぱりと言いました。
「このケースだと、旦那さんとの直接交渉は難しいでしょう。おそらく調停まで行く可能性が高いです。すぐに契約して、こちらで対応を始めるのが得策です。」

その言葉に、私はもう「お願いします。」としか言えませんでした。
そして、提示されたのが弁護士費用の見積書。
当時の私には少し複雑だったので、ここで分かりやすく解説しますね。

弁護士費用は、大きく分けて2つのタイミングで支払う必要がありました。


① 着手金(契約の時に、最初に払うお金)

これは、弁護士さんに「私の代理人として動いてください」とお願いするための、いわば「契約金」です。離婚が成立しなくても、基本的には返ってきません。

私の場合は、交渉から調停までをまとめてお願いするセットプランで契約しました。

プラン料金(税込)備考
交渉165,000円5時間まで(超過は1時間につき22,000円)
調停・審判275,000円3期日まで(超過は1期日につき33,000円)
セット価格330,000円交渉+調停・審判をまとめて依頼
  • 最初に支払った金額:33万円(税込)

手元に残されたなけなしの貯金からこの大金が出ていくことを考えると、契約書にサインする手が本当に震えました。


② 成功報酬(離婚が決まった後で、払うお金)

そして、本当に大きいのがこちら。
これは、離婚が無事に成立し、養育費や財産分与など、相手からお金を受け取れることになった場合に、その「成功のお礼」として支払うお金です。

私の契約では、主に「養育費」と「財産分与」の2つに成功報酬がかかりました。

1. 養育費の成功報酬

  • 計算式:(もらえることになった養育費の5年分の総額)× 17.6%

「え、5年分!?」って思いますよね。私も最初は意味がよく分かりませんでした。

【例】もし、月5万円の養育費を勝ち取れたら…
(月5万円 × 12ヶ月 × 5年)× 17.6% = 528,000円
この場合、養育費の成功報酬だけで約53万円かかります。

2. 財産分与の成功報酬

  • 計算式:(相手から受け取れた財産の額)× 17.6%

これは、夫名義の預貯金や保険など、結婚生活中に夫婦で築いた財産を分けてもらった場合に発生します。

【例】もし、夫の貯金から100万円を分与されたら…
100万円 × 17.6% = 176,000円
この場合の成功報酬は約18万円です。


【私の場合の総額イメージ】

つまり、もし私が「養育費月5万円」と「財産分与100万円」を勝ち取れた場合、弁護士さんに支払う総額はこうなります。

項目金額(税込)
① 着手金(最初に支払い)330,000円
② 成功報酬(養育費)528,000円
② 成功報酬(財産分与)176,000円
合計1,034,000円

合計、100万円超え…。

正直、この金額を見た時、目の前が真っ暗になりました。
「こんな大金を払ってまで、弁護士に頼む意味はあるんだろうか…」と。

でも、私はサインしました。

素人の私が一人で戦って、感情的になって養育費や財産分与を取りっぱぐれるリスクを考えたら、プロに任せた方が確実だ。
そして何より、「法的な後ろ盾がある」という安心感は、お金には代えられないものでした。
(もっとも、この弁護士さんとは後にトラブルになるのですが…それはまた別のお話で。)


いよいよ、反撃開始?

最初のステップは、弁護士事務所から夫へ、所在の確認と話し合いの申し入れを「内容証明郵便」で送付することになりました。

住所が不明なため、弁護士の方が、電話で確認してくれました。「住所を教えてくれないと職場に送ることになりますが・・。」というとすぐ教えてくれたそうです。

不安は尽きませんが、私はもう一人ではありません。


【次回予告】
弁護士からの手紙を受け取った夫。ついに沈黙を破り、連絡が…!しかし、その内容は私の想像を絶するものでした。次回、「夫からの反論。そして始まる調停への道」をお届けします。

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